2015年10月5日月曜日

こどもけやき作文コンクール大賞(さくら賞)

夏休みの課題で取り組んだ作文コンクールに自主的に応募し、5年1組の中島隆誠くんが、見事大賞である「さくら賞」を受賞しました。

そこで、今日の全校朝会で表彰するとともに、本人に、書いた作文を音読してもらいました。




ここで、以下にその作文をご紹介しますので、ご一読ください。


「心と体で助け合おう」 中島隆誠

 僕は子供だから、高齢者の気持ちはわからない。僕には障害のある人の気持ちもわかってあげられない。それでも僕たちには共通しているものがある。それは、心があり体があるということだ。僕にできること、それは、心と体を生かすことだ。
 まず体を使う。ボランティアや高齢者を助ける会のようなものに参加し自分から動くことが大切だと思う。
 僕は高齢者のいるしせつへ行ったことがある。みんな僕がいると笑顔を見せて楽しそうだった。僕は車いすを引いたり、いっしょにご飯を食べたりした。そして高齢者からは、コマやけん玉などの昔遊びを教えてもらった。僕も楽しかった。子供や若者がいるだけで何かをいっしょにしてあげるだけで笑顔があふれた。
 最近、若者と高齢者との関係が浅い。こういった会で関係を深め、その中での触れ合いが、助け、助けられといった関係を築くと思う。
 次に心を使う。それは、いろいろな会に参加する前の話だ。まずは、相手の気持ちをわかってあげなければならない。
 ぼくの学校にはけやきというクラスがある。ぼくはその中に何人か友達がいる。でも彼らは、みんなとは生活や行動が少し違う。友達は、ぼくに何を伝えようとしているのか、何がしたいのかわからなくて不安になることがある。でも、ぼくはできるだけ友達の心を知ろうとしている。前に、遠足でその友達と班が同じになったことがある。その時の絵を友達に見せてもらった。そこには僕に似た絵と友達の絵があった。友達は言った。「これ、りゅうせい。」その時は涙が出るほどうれしかった。いくら障害があっても僕たちと同じ心、優しい心があると思ったからだ。
 学校で高齢者体験をしたこともあった。目が見えにくかったり、体が動きにくかったりと大変な高齢者がどういう状態かを体験した。その時、高齢者役の自分に対して、介護役の人がいた。でも、なぜが不安そうな顔をしていた。僕は少し困って不安におそわれた。もしこれが本当の高齢者と介護者だったら、高齢者はどんな気持ちだろうか。自分の体の状態をわかってほしいはずだ。だから、介護者やまわりの僕たちがわかってあげようとする心が大切ではないか。
 僕たちは高齢者や障害のある人に対して、相手を理解しようとし、心を感じ取り、それにあった行動ができれば、相手は喜び安心できると思う。そうすれば、高齢者は楽しく生きていけるし、障害のある人も、他の人と同じように安心して生活ができる。僕は、これから積極的に体を使って動き、心で感じて、高齢者や障害のある人を全力で見守り、助けていきたいと思う。