2012年12月29日土曜日

海外便り②

海外便り②は、香港より。
香港日本人学校で先生をしていらっしゃる「くり先生」からのメールです。
ハロウィンやクリスマスの香港での様子を送ってくださいました。

「くり先生の香港便り①」

10.31には本校でハロウィン集会が開かれました。仕事も仮装も本気のスタッフ陣です。



先生たちも子供たちに負けずに
盛り上がっていますね!

★もし、七小でやるとしたら、私は何に変身しようかななんて考えてしまいました。
 
 
次は、クリスマスの様子です。


「くり先生の香港便②」

チムサーチョイという街にヘリテイジというエリアがありまして、そこのクリスマスデコレーションは毎年大変美しいです。今年は、熊がテーマでした。また、アフタヌーンティで有名なペニンシュラホテルのクリスマスデコレーションも圧巻です。珍しさから言えば、コーズウエィベイという街で見つけたLEGOのクリスマスもなかなか見ものでしたよ。






★どれもとても華やかな中に落ち着きもあって素敵ですね!
さらに、くり先生より「ちょっといい話」も教えていただきました。

「くり先生のちょっといい話」


Virginia’s Letter (子どもの疑問に答える)
About the Story

18979月のある日、ニューヨークの新聞、サン紙に一通の手紙が舞い込みました。手紙の主は8歳の少女、バージニア。幼い文字で一生懸命に問いかけていました。「サンタクロースって、本当にいるんですか?」

これを受け取った編集長は、当時社説を担当していた48歳の副編集長フランシス・チャーチに託しました。チャーチは一気にバージニアへの返事を書き上げ、これをサン紙は掲載します。

当時の編集長の回顧録では、チャーチは「人間生活のあらゆる面について、深い洞察力と鋭い感性を備えていた」そうです。

反響はすさまじいものでした。「よく書いてくださった。ありがとう」「感動した」。

多くの人に愛されたこの手紙は、神の言葉といわれるラテン語にも翻訳されました。しかし、最も喜んだのは歴代のサン紙の編集者たちだったといいます。

このバージニアの手紙への返事は、以後、毎年クリスマスの時期になると必ず掲載されるようになり、1949年サン紙が発行をやめる前年まで、読者のアンコールにこたえて50年間続きました。

 

ちなみに、バージニアの手紙に対する返事を書いたチャーチ記者は19064月にこの世を去りました。一方、バージニアはコロンビア大学で修士号を取り、卒業後教師として活躍しました。そして1971513日、ニューヨークの老人施設で静かに81歳の生涯を閉じています。その日、アメリカの新聞には、彼女の死を報じたこんな記事が掲載されました。「バージニアは、本当にサンタクロースを探しに旅立ってしまった」と----

 

(原文対訳)

私たちは次の手紙に、喜んで下記のようにお返事申し上げます。また同時に、この手紙の

誠実な筆者を「サン紙」の友人の一人として迎えることができるのを大変嬉しく思います。

 

              親愛なる編集者さま

              私は8歳です。

              お友だちの中には「サンタクロースなんて、いないよ」

              と言う子たちがいます。

              パパは「もしサン紙に(聞いてみて)「いる」ということ

              なら、いるんだよ」と言います。

              本当のことを教えてください。

              サンタクロースはいますか?

                         バージニア・オハンロン

                         95番街西115番地

 

バージニア、あなたのお友だちはまちがっていますよ。その人たちは何でもかんでも疑ってかかる最近の風潮に毒されているのでしょう。そのような人たちは、自分の目で見たものしか信じないのです。自分の小さな頭で理解できないものはことごとく、そんなものあるわけない、と思ってしまうのです。頭というものはね、バージニア、とてもちっぽけなものなのですよ。それは大人だろうと子どもだろうと同じです。私たちが住んでいるこの広大な宇宙の中では、人間なんて、ほんの虫けらのようなものです。この果てしない世界と比べたら、そしてすべての真理と真実を丸ごとつかんでしまうことのできる全知全能の英知から見れば、人間の知力など、アリのようなものにすぎないのです。

 

そうです、バージニア、サンタクロースはいますよ。それは愛やおおらかな心、献身が存在するのと同じくらい確かなことです。それらは至るところにあるし、それらこそが人生にこの上ない美しさや喜びをもたらすものなのだということは、あなたにもわかりますね。ああ!もしもサンタクロースがいなかったら、この世はどんなにつまらないことでしょう!バージニアのような子どもたちがひとりもいないのと同じくらいに、つまらないものになるでしょう。そんなことになったら、とかく住みにくい人の世を和ませてくれる子どもらしい純真に信じる心も、詩も、胸ときめかす物語もなくなってしまうではありませんか。そうして、手に触れ、目に見えるものだけしか楽しみを見いだせなくなってしまいます。童心が世界中に灯している永遠の光明がいっせいに消えてしまうことでしょう。

 

サンタクロースを信じないですって!それは妖精を信じないと言うのと同じですね!サンタクロースが来るところを確かめようと思えば、パパに頼んで人を雇ってもらい、クリスマスイブに煙突という煙突を見張ってもらうこともできるでしょう。だけど、サンタクロースが煙突を降りてくる姿を目撃できなかったとしても、それが何の証拠になるのでしょうか。サンタクロースを見た人が誰もいないからといって、それがサンタクロースがいないという証拠にはなりません。世の中の本当の真実というものは、大人にも子どもにも見えないものです。妖精が芝生の上でダンスをしているところを見たことがありますか。きっとないでしょう。でも、だからといって、妖精など存在しないという証明にはなりません。世の中には目に見えないもの、見ることができないものがたくさんありますが、そのような不思議なものを何から何まで全て人の頭で作り上げたり、想像したりすることなど、できるはずがないのです。

 

赤ちゃんのガラガラを分解してみてごらんなさい。どうして音が鳴るのか、中を調べてみることはできます。でも、目に見えない世界をおおい隠しているベールをはがすことは、世界一の力持ちでも、いいえ、たとえ史上最強の力持ちが束になってかかったとしても無理な相談です。ただ信じる心と、想像力と、詩心と、愛と、夢みる心とだけが、そのカーテンを押し開くことができ、向こう側にある神々しいまでの美しさと喜びを描き出してみせてくれるのです。それは皆本当のことかって?ああ、バージニア、この世でこれほど本当で不変なものがほかにあるでしょうか。

 

サンタクロースがいないですって!ありがたいことに、サンタクロースはちゃんといるのですよ。永遠に。今から千年先も、いいえ、バージニア、一万年のそのまた10倍の先まで、

ずっと、サンタクロースは子どもの心に喜びをもたらし続けてくれるでしょう。

 

                                   以 上
★くり先生、ありがとうございました!
★今年の「国分寺七小ニュース」はしばらくお休みします。応援してくださって、ありがとうございました。
                 
                 皆様、どうぞよいお年をお迎えください。